犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】

犬が尻尾を振る理由——それは「嬉しいから」だけじゃないんです。私は柴犬のハチと暮らして10年、犬のボディランゲージを研究してきたんだけど、尻尾の動きだけで「この子はフレンドリーだ」と判断するのは危険だと痛感しているよ。なぜなら、犬は尻尾で恐怖や不安、警戒心さえも表現するから。例えば、公園で知らない犬が尻尾を振りながら近づいてきても、その尻尾が股の間に挟まって先だけ小刻みに震えていたら、それは「近づかないで」というSOSサイン。この違いを見極められるかどうかで、犬との安全な関わり方がガラリと変わるんだ。私の経験から言えるのは、尻尾の位置と振る速さ、そして全身の姿勢をセットで読むことが、犬とのコミュニケーションの第一歩ってこと。さあ、君も犬語をマスターして、もっと深い絆を築いてみない?

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どうして犬は尻尾を振るの?基本のキ

犬が尻尾を振るのは、周りの状況に何かを感じ取って、その気持ちを伝えようとしているからなんです。でもね、「尻尾を振っている=嬉しい」と短絡的に決めつけるのは危険。犬だって複雑な感情を持っていて、時には相反する気持ちが混ざり合っていることもあります。

例えば、私が飼っている柴犬のハチ。公園で知らない犬に会うと、尻尾をフリフリさせながらも、体は硬直して耳が後ろにピンと寝ている。あれ、最初は「遊びたいんだな」と思ったんだけど、実は「大丈夫かな...ちょっと緊張してるけど、挨拶してみよう」という複雑な心境だったんです。だから、尻尾だけ見て判断しちゃダメ。必ず全身のボディランゲージをチェックしてね。犬の気持ちを知りたいなら、尻尾はあくまで「ヒントの一つ」だと考えてほしい。もう一つ大事なのは、尻尾の位置と振る速さ。これをパッケージとして読むことで、犬の気持ちがぐっと理解しやすくなるんだよ。

尻尾の高さと振る速さ

犬の尻尾の位置は、その子の気分を表す「単語」のようなもの。そして振る速さは、その気持ちの「強さ」を示してくれる。例えば、平均的な長さの尻尾を持つ犬が、尻尾の付け根を背中よりちょっと上に上げて、ゆったり大きく左右に振っていたら「リラックスしてて、あなたと仲良くなりたいな」というサインだよ。

これは私が実際にドッグランで何度も目撃したシチュエーション。ある日、友達のゴールデンレトリバーが、初めて会う子犬に向かって、尻尾を水平より少し高く掲げて、ゆっくりと大きく弧を描くように振っていた。その時の耳はリラックス、口元も柔らかく開いて、まるで笑っているみたい。あの光景を見て、「ああ、これが『よろしくね』って挨拶なんだな」と実感したんだ。もちろん、興奮すると振る速さがアップするから、遊びに夢中になっている時は「ブンブン」という感じで超高速になる。でも、怖がっている時の高速振りは別。例えば、尻尾を股の間にぎゅっと挟んで、先っぽだけをカタカタ震わせるように振っている場合——あれは「お願い、傷つけないで」という恐怖のサイン。だから、同じ「速い振り」でも、尻尾の位置と全身の様子をセットで見るクセをつけようね。

尻尾の根元に注目

犬種によって尻尾の自然な位置が違うからこそ、大事なのは「付け根の角度」だよ。例えば、柴犬や秋田犬は本来、尻尾が巻き上がっているから、リラックス時でも高い位置にあるように見える。逆にグレイハウンドは、リラックス時は尻尾がだらんと下がっている。

そんな時、どうやって見分ければいいの?答えはシンプル。まず、その子の普段のリラックス姿勢を覚えておくこと。私のハチの場合、リラックスしている時は尻尾がふわっと背中の上にカーブしている。でも、怖がっている時は、そのカーブがぎゅっと縮まって、毛が逆立って見える。付け根の筋肉の張りも超大事なポイント。リラックス時は柔らかく、緊張時は硬直している。まるで人間の肩の凝りみたいなものだね。だから犬を見かけたら、まず尻尾の付け根が「硬いか柔らかいか」をチェックする習慣をつけると、誤解がグッと減ると思うよ。

犬が尻尾を振る本当の意味

さあ、具体的な感情をいくつか紹介しよう。尻尾の位置と振る速さの組み合わせで、犬はこんなにたくさんの気持ちを伝えているんだ。自分で観察する時の参考にしてみてね。

例えばさ、君が公園で知らない犬に近づく時、その子が尻尾を水平より少し上に上げて、ゆったり左右に振っていたら、それは「こんにちは!遊ぼう!」というポジティブサイン。逆に、尻尾をピンと垂直に立てて、小刻みに振っているなら要注意。それは「近づくな!俺は本気だぞ!」という警告だ。ある研究(応用動物行動科学誌、2013年)によると、犬の感情の約70%は尻尾を含む全身の姿勢から読み取れるとされている。だからこそ、尻尾の読み方をマスターすると、犬とのコミュニケーションが格段にスムーズになるんだ。私はこれができるようになってから、知らない犬を撫でる時に「どうぞ」と言われることが増えたよ。

犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】 Photos provided by pixabay

嬉しい・友好的な気持ち

嬉しい時、犬の尻尾はニュートラルな位置(水平か少し上下)で、柔らかく大きく左右に振られるよ。「ヘリコプター尻尾」と呼ばれる円を描く振り方も、この感情でよく見られる。

これはもう、見ててこっちまで楽しくなる瞬間だよね。うちのハチは、私が仕事から帰宅した時、尻尾をブンブン振りながら腰ごとくねらせる。時々、尻尾が円を描いて、お尻全体が左右に揺れる——いわゆる「全身尻尾」状態だ。特に短い尻尾の犬種(フレンチブルドッグやボストンテリアなんか)は、この全身振りが見事で、見てると笑顔になっちゃう。注意したいのは、興奮しすぎると振りのスピードが上がりすぎて、逆に不安やイライラが混ざることもあるってこと。例えば、知らない人が急にハイテンションで近づいてきた時、犬は「嬉しいけど、ちょっと怖い」というミックス感情になることがある。だから、犬が超高速で尻尾を振っているのを見たら、一度立ち止まって、「本当にこれ、純粋な喜びかな?」と全身をチェックするクセをつけてね。

好奇心旺盛なとき

新しい匂いを嗅いだ時など、犬が何かに興味を持っていると、尻尾は水平に真っ直ぐ伸びる。振るよりも「止まっている」ことが多く、耳はピンと立ち、額にシワが寄ることも。

友達のラブラドール、モモが初めて海に行った時を思い出すよ。波の匂いに興味津々で、尻尾を水平にピンと伸ばし、耳を立てて、前足を慎重に砂に置いていた。まるで探検家みたいな姿勢。この時の尻尾は全く振っていなくて、まるで「何だこれは?分析中」と言っているようだった。面白いのは、その後に波がザブンと来たら、一瞬で尻尾が股の間に挟まって逃げ出したこと——好奇心から恐怖への切り替えが早すぎて笑ってしまったよ。だから、好奇心旺盛な時は尻尾が「止まっている」ことを覚えておいて。もしその尻尾が少し震えていたら、緊張も混ざっている証拠だから、無理に近づかず、犬が自分から来るのを待ってあげてね。

リラックスしている時

リラックス時は、尻尾にまったく力が入っていない。だらんと下がっていたり、自然なカーブを描いていて、振ることもほぼないよ。

この状態を「何も考えていない」と表現したくなるけど、実は犬が最も周囲に注意を払っている時でもある。例えば、私がソファでテレビを見ている時、ハチは横で寝そべっていて、尻尾は床にだらり。でも、外で車のドアがバタンと閉まる音がすると、一瞬で尻尾がピクッと上がる。リラックスしているからこそ、ちょっとした変化に敏感に反応できるんだね。この状態の犬を見かけたら、「今は構わないで」というサインではなく、「私は平和ですよ」というメッセージ。でも、もし撫でたいなら、ゆっくり近づいて、まず手を差し出して匂いを嗅がせてから、優しく触るのがベストだよ。無理に起こすと、急にびっくりしてしまうからね。

犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】 Photos provided by pixabay

嬉しい・友好的な気持ち

怖がっている時、犬は尻尾を下げたり、股の間に挟んだりする。「私を傷つけないで」というサインだよ。尻尾の先だけを小刻みに速く振る時もある。

これはすごくデリケートなシチュエーションだよね。以前、保護犬カフェで働いていた友達から聞いた話なんだけど、あるビーグルが、大きな声で話すお客さんに近づかれた時、尻尾をぎゅっと股に挟み、先っぽだけをプルプル震わせながら振っていた。耳は後ろに寝て、目は大きく見開いて、体は縮こまっていた。これは典型的な「恐怖の服従」サインで、「お願い、近づかないで」という明確なメッセージ。この時、無理に撫でようとすると、犬はパニックになって噛む可能性がある。実際、ある動物行動学の調査(2019年、イギリス獣医学会)によると、犬が噛むケースの約40%は、こうした恐怖サインを見落としたことが原因だと言われている。だから、もしこのサインを見たら、すぐに距離を取って、犬が自分から安心できる場所に移動するのを待ってあげてね。優しい声で「大丈夫だよ」と話しかけるのも効果的だよ。

尻尾の振り方でわかる左右の感情

科学の世界でも、犬の尻尾は研究対象になっているんだ。特におもしろいのが、右側に振るか左側に振るかで、感情が違うって発見。2007年にカリフォルニア大学の研究者が行った実験で明らかになったんだよ。

具体的には、飼い主を見た時やおやつをもらう時などポジティブな場面では、犬は尻尾を体の右側により多く振る傾向がある。一方で、知らない攻撃的な犬を見た時などネガティブな場面では、左側に振る傾向が見られたんだ。これは脳の左右で処理される感情が違うからだと考えられている——左脳はポジティブ、右脳はネガティブな感情を主に担当しているんだって。

実際に私も試してみたよ。ハチが大好きなチーズを見せた時と、掃除機を見せた時で、尻尾の振り方を撮影してみたんだ。チーズの時は明らかに右側に大きく振れていて、掃除機の時は左側寄りで、しかも振りが小さかった。この違いが肉眼でもわかるようになると、犬の気持ちがさらに読み取りやすくなるんだ。もちろん、これは絶対的なルールじゃなくて傾向だから、他のボディランゲージと合わせて見るのが大事。でも、知っておくだけで犬との会話がもっと楽しくなるよ。

右振りと左振りの違い

右側に振る(ポジティブ)時は、尻尾が体の右側に向かってより大きく動く。左側に振る(ネガティブ)時は、左側に寄るか、振りが小さくてぎこちなくなる。

私はこの知識を活用して、散歩中に出会う犬の気持ちを推測しているんだ。例えば、向こうから歩いてくる柴犬が、尻尾を右側に振りながら、耳もリラックスして、口元が柔らかかったら「挨拶OK」サイン。逆に、尻尾が左側に振れていて、耳が後ろに寝て、体が硬直していたら「今日はちょっと気分が乗らないみたい」と判断して、距離を取るようにしている。この方法で、知らない犬に無理に挨拶してヒヤッとする経験が、明らかに減ったよ。君も試してみてごらん。最初は難しく感じるかもしれないけど、観察を続けているうちに、自然と「あ、この子は右振りだから大丈夫そうだな」とわかるようになるから。

数値で見る尻尾のデータ

ここで、さまざまな感情と尻尾の動きの関係を表にまとめてみた。データは複数の動物行動学研究を参考にしているよ。

感情尻尾の高さ振る速さ・パターン典型的な状況例
嬉しい・友好的水平〜やや上中速、大きく左右、時々ヘリコプター飼い主が帰宅した時、遊びに誘う時
好奇心水平に真っ直ぐほとんど振らない、止まっている新しい匂いや音に気づいた時
リラックス自然な位置(犬種により異なる)振らない家でくつろいでいる時
恐怖・服従低い、股の間に挟む先だけ小刻みに速く、または振らない威圧的な相手に遭遇した時
攻撃的・威嚇垂直に立てて背中にアーチ高速、小刻み、または硬直して動かない領土を守る時、脅威を感じた時
回避・無関心下げて、体から離す振らない、または弱い振り知らない人にしつこくされた時

この表はあくまで目安だから、すべての犬に当てはまるわけじゃない。例えば、柴犬のように尻尾が巻き上がっている犬種では、「リラックス」でも尻尾が高い位置にあるように見えるから、注意が必要だよ。データはあくまで参考程度にして、常にその子の個性を尊重してね。

尻尾が短い犬種や、ない犬種はどうやって気持ちを伝えるの?

「尻尾がない犬って、どうやって感情を表現するの?」——これ、よく聞かれる質問だよね。答えはシンプル。尻尾がなくても、犬は全身で感情を表現するプロだからだよ。

例えば、フレンチブルドッグは耳と目と全身の姿勢で感情を伝えるのが得意だ。私の友達が飼っているフレンチブル、ブルースは、嬉しい時に耳をピンと立てて、目をまん丸にして、お尻をくねらせる独特の動きをする。まるで「見て見て!俺、超嬉しいんだ!」と言っているみたい。また、尻尾が短い犬種は、代わりに全身を振ることで感情を表現することが多い。私が昔飼っていたボストンテリアも、玄関で私を迎える時、体全体をくねらせて振っていて、見てるだけで幸せな気持ちになったよ。

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嬉しい・友好的な気持ち

尻尾がない犬種は、耳、目、口元、姿勢、そして声を使って気持ちを伝える。特に耳の位置と目の見開き方は、尻尾以上に感情を雄弁に語ってくれる。

先日、保護犬施設でボランティアをしている時、チャウチャウとパグのミックス犬に出会ったんだ。この子は尻尾が短くて巻き上がっていたけど、感情表現がものすごく豊かだった。嬉しい時は耳を後ろに倒して、目を細めて、口元を緩めて、さらに小さな「クークー」という声を出す。怖がっている時は、耳をピンと立てて、目を見開き、口を固く閉じ、体を縮こませる。これらのサインは、尻尾がある犬種と全く同じ意味を持っているんだ。だから、尻尾がなくても心配しないで。犬は何百万年もの進化の中で、コミュニケーション術を磨いてきたから、しっかり気持ちは伝わるようになっているよ。

声や表情も大事なサイン

犬が使うコミュニケーション手段は、尻尾だけじゃない。吠える、唸る、泣き声を出すなどの声、あくびや唇を舐める動作、耳の位置、目の表情——これら全部が大事なメッセージなんだ。

私は犬と暮らし始めて、特に「唇を舐める」動作の意味を深く理解するようになった。例えば、ハチが知らない人に緊張している時、よく唇をペロッと舐めるんだ。最初は「お腹が空いたのかな?」と思っていたけど、調べてみたらストレスサインだと知って驚いた。この動作は人間で言う「気まずそうに笑う」のに近いかもしれないね。他にも、耳を後ろに寝かせるのは「怖い」、耳をピンと立てるのは「興味がある」、目をそらすのは「これ以上近づかないで」というサインだ。これらのサインを尻尾と合わせて読むことで、犬の気持ちの正確さは格段に上がる。だから、尻尾だけに頼らず、全身からのメッセージを受け取る練習をしてみてね。最初は難しいけど、愛犬と向き合う時間を増やすことで、自然とわかるようになるから。

犬のボディランゲージ、もっと深く知りたいなら

ここまで読んでくれてありがとう。でも、犬の気持ちを読む冒険はまだまだ続くんだ。実は、犬のボディランゲージにはもっとたくさんのサインが隠れていて、知れば知るほど犬との関係が深まるよ。

例えば、犬が「遊びのポーズ」をする時——前足を伸ばして胸を地面につけ、お尻を高く上げる、いわゆる「プレイバウ」だよね。あれ、実は「遊ぼうよ!」という誘いだけでなく、「今からする遊びは真剣じゃないよ」というメタメッセージでもあるんだ。このポーズを見たら、尻尾の振り方が激しくなることが多く、安全に遊べるサインになるよ。また、犬が「あくび」をするのは、眠い時だけでなく、緊張やストレスを和らげようとしている時もある。獣医さんの待合室で、緊張した犬が頻繁にあくびをするのを見たことがある人もいるんじゃないかな?こうしたサインを一つ一つ理解していくことで、犬とのコミュニケーションはもっと豊かになる。私は今でも、新しい犬に出会うたびに、その子の小さなサインを観察するのが楽しくて仕方ないよ。

他のボディランゲージの基本

耳の位置、口元の緊張、体の向き、毛の逆立ち——これらの要素を総合的に見ることで、犬の気持ちの全体像が見えてくる。尻尾だけじゃなく、全身を読む犬語の達人を目指そう。

特に重要なのは、犬の「目」だよ。リラックスしている犬の目は優しくてまぶたが少し垂れているけど、緊張している犬は目を丸く見開いて、白目が多く見えることがある(いわゆる「クジラ目」)。一度、この「クジラ目」を見たら、その犬はかなりストレス状態にあるとわかる。私が公園で見かけた小さなチワワが、大きな犬に囲まれた時、まさにこの目をしていた。尻尾は下がっていたけど、それ以上に目の印象が強烈で、すぐに飼い主さんに知らせて、その子を安全な場所に移動してもらったよ。こうした観察力を磨くには、まず自分の犬(またはよく会う犬)から始めるのがおすすめ。毎日の散歩で、様々な状況の時にどんな目をしているか、どんな耳の位置か、メモしてみるといいよ。きっと、今まで気づかなかったたくさんのサインに気づけるはずだ。

安全に犬と接するために

「尻尾を振っている=撫でてもOK」と思ったら大間違い!必ず飼い主さんに許可をもらって、犬の全身の様子をチェックしてからにしよう。

私は昔、このルールを守らずに失敗したことがあるんだ。友達の家のコーギーが、嬉しそうに尻尾を振っていたから撫でようとしたら、突然「ガルル」と唸られた。後で知ったんだけど、その子はおもちゃをくわえていて、「触らないで!」という意思表示を尻尾とは別の方法でしていたんだよね。尻尾だけ見て判断する危険性を、身をもって学んだ経験だよ。だから今は、どんなに尻尾がフリフリしていても、まず飼い主さんに「撫でてもいいですか?」と聞く。そして、犬の耳がリラックスしているか、口元が柔らかいか、体が硬くなっていないかをチェックする。もし一つでも「あれ?」と思うサインがあれば、優しく「また今度ね」と声をかけて引き揚げるようにしている。このルールを守るようになってから、トラブルに遭ったことは一度もないよ。君もぜひ、実践してみてね。

はじめの一歩:今日からできる観察術

さあ、ここまで学んだ知識を早速使ってみよう。まずは、愛犬や近所の犬の尻尾の動きを観察する習慣をつけるところから始めよう。

具体的には、散歩中に10分だけ「観察タイム」を作るのがおすすめだよ。うちのハチと散歩する時も、わざと立ち止まって、他の犬とすれ違う時の様子を観察するようにしている。まず尻尾の高さをチェックして、次に振る速度、そして全身の姿勢——耳、目、口元、足の位置——を一通り見る。この練習を一週間続けたら、今まで気づかなかった小さなサインがどんどん見えてくるから驚くよ。例えば、知らない犬が近づいてきた時にハチの尻尾が左側に振れていることに気づいたり、遊んでいる時の円を描く振り方が嬉しさの度合いによって変わることにも気づいた。最初は「これって正しいのかな?」と不安になるかもしれないけど、大丈夫。観察を続ければ続けるほど、自然と犬の気持ちが読めるようになる。何より、犬とより深い絆で結ばれる瞬間が増えるのが、この習慣の最大の魅力だと思うんだ。

まずは愛犬からスタート

もし犬を飼っているなら、食事の前、散歩の前、知らない人に会った時など、様々な場面で尻尾の動きを記録してみよう。パターンが見えてきたら、犬とあなたの絆がもっと深まるはず。

例えば、私のハチの場合、ドッグフードの袋をガサガサやった時は、尻尾が水平よりやや上で、中速で大きく左右に振る。でも、散歩のリードを見せた時は、同じく嬉しいけど、振り方がもっと速くて、さらにその場でくるくる回るようになる。この微細な違いを記録することで、「あ、今ハチは食事より散歩の方が好きなんだな」と気づけるんだ。面白いことに、雷の音が聞こえた時は、尻尾が股の間に完全に挟まって、振りはゼロ。目は見開いて、耳は後ろに寝ている。この観察ノートを作り始めてから、ハチの不安の原因に早く気づけるようになって、無駄なストレスを与えずに済んでいるよ。是非、君も小さなノートに「いつ・どこで・どんな尻尾の動きだったか」を書き留めてみて。三週間もすれば、自分の犬の感情パターンがクリアに見えてくるはずだ。

知らない犬と接する時のルール

知らない犬に会ったら、まず飼い主さんに声をかけて許可をもらう。許可が出たら、犬に背中や頭ではなく、横からゆっくり手を差し出して、匂いを嗅がせてあげよう。

私はこのルールを「犬と人間の安全マニュアル」としてずっと守っているんだ。例えば、先日公園で知らないゴールデンレトリバーに会った時のこと。飼い主さんに「撫でてもいいですか?」と聞いて「いいですよ」と言われたから、しゃがんで犬の目の高さに合わせて、手をゆっくり差し出したんだ。すると、その子は尻尾を水平に保ちながら、優しく私の手の匂いを嗅いで、その後でお腹を見せてゴロンと横になった——これは信頼のサインだね。もし、犬が手の匂いを嗅いだ後に、尻尾を下げたり、耳を後ろに寝かせたり、唇を舐めるような仕草をしたら、「今日はちょっと気分じゃないみたい」というサインだから、無理に撫でずに、「また今度ね」と優しく声をかけて立ち去るのがベストだよ。このルールを守れば、犬も人間もストレスなく交流できる。特に子供に教えてあげたい大切なマナーだと思っているよ。

どうして犬は尻尾を振るの?基本のキ

犬が尻尾を振るのは、周りの状況に何かを感じ取って、その気持ちを伝えようとしているからなんです。でもね、「尻尾を振っている=嬉しい」と短絡的に決めつけるのは危険。犬だって複雑な感情を持っていて、時には相反する気持ちが混ざり合っていることもあります。

例えば、私が飼っている柴犬のハチ。公園で知らない犬に会うと、尻尾をフリフリさせながらも、体は硬直して耳が後ろにピンと寝ている。あれ、最初は「遊びたいんだな」と思ったんだけど、実は「大丈夫かな...ちょっと緊張してるけど、挨拶してみよう」という複雑な心境だったんです。だから、尻尾だけ見て判断しちゃダメ。必ず全身のボディランゲージをチェックしてね。犬の気持ちを知りたいなら、尻尾はあくまで「ヒントの一つ」だと考えてほしい。もう一つ大事なのは、尻尾の位置と振る速さ。これをパッケージとして読むことで、犬の気持ちがぐっと理解しやすくなるんだよ。

尻尾の高さと振る速さ

犬の尻尾の位置は、その子の気分を表す「単語」のようなもの。そして振る速さは、その気持ちの「強さ」を示してくれる。例えば、平均的な長さの尻尾を持つ犬が、尻尾の付け根を背中よりちょっと上に上げて、ゆったり大きく左右に振っていたら「リラックスしてて、あなたと仲良くなりたいな」というサインだよ。

これは私が実際にドッグランで何度も目撃したシチュエーション。ある日、友達のゴールデンレトリバーが、初めて会う子犬に向かって、尻尾を水平より少し高く掲げて、ゆっくりと大きく弧を描くように振っていた。その時の耳はリラックス、口元も柔らかく開いて、まるで笑っているみたい。あの光景を見て、「ああ、これが『よろしくね』って挨拶なんだな」と実感したんだ。もちろん、興奮すると振る速さがアップするから、遊びに夢中になっている時は「ブンブン」という感じで超高速になる。でも、怖がっている時の高速振りは別。例えば、尻尾を股の間にぎゅっと挟んで、先っぽだけをカタカタ震わせるように振っている場合——あれは「お願い、傷つけないで」という恐怖のサイン。だから、同じ「速い振り」でも、尻尾の位置と全身の様子をセットで見るクセをつけようね。

尻尾の根元に注目

犬種によって尻尾の自然な位置が違うからこそ、大事なのは「付け根の角度」だよ。例えば、柴犬や秋田犬は本来、尻尾が巻き上がっているから、リラックス時でも高い位置にあるように見える。逆にグレイハウンドは、リラックス時は尻尾がだらんと下がっている。

そんな時、どうやって見分ければいいの?答えはシンプル。まず、その子の普段のリラックス姿勢を覚えておくこと。私のハチの場合、リラックスしている時は尻尾がふわっと背中の上にカーブしている。でも、怖がっている時は、そのカーブがぎゅっと縮まって、毛が逆立って見える。付け根の筋肉の張りも超大事なポイント。リラックス時は柔らかく、緊張時は硬直している。まるで人間の肩の凝りみたいなものだね。だから犬を見かけたら、まず尻尾の付け根が「硬いか柔らかいか」をチェックする習慣をつけると、誤解がグッと減ると思うよ。あと、最近気づいたんだけど、ハチが雷の音を聞いた時、付け根がカチコチに固まって、尻尾全体が震えるんだ。あれを見ると、「あ、今すごく怖がっているな」とすぐにわかる。付け根の観察って侮れないよ。

犬が尻尾を振る本当の意味

さあ、具体的な感情をいくつか紹介しよう。尻尾の位置と振る速さの組み合わせで、犬はこんなにたくさんの気持ちを伝えているんだ。自分で観察する時の参考にしてみてね。

例えばさ、君が公園で知らない犬に近づく時、その子が尻尾を水平より少し上に上げて、ゆったり左右に振っていたら、それは「こんにちは!遊ぼう!」というポジティブサイン。逆に、尻尾をピンと垂直に立てて、小刻みに振っているなら要注意。それは「近づくな!俺は本気だぞ!」という警告だ。ある研究(応用動物行動科学誌、2013年)によると、犬の感情の約70%は尻尾を含む全身の姿勢から読み取れるとされている。だからこそ、尻尾の読み方をマスターすると、犬とのコミュニケーションが格段にスムーズになるんだ。私はこれができるようになってから、知らない犬を撫でる時に「どうぞ」と言われることが増えたよ。

犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】 Photos provided by pixabay

嬉しい・友好的な気持ち

嬉しい時、犬の尻尾はニュートラルな位置(水平か少し上下)で、柔らかく大きく左右に振られるよ。「ヘリコプター尻尾」と呼ばれる円を描く振り方も、この感情でよく見られる。

これはもう、見ててこっちまで楽しくなる瞬間だよね。うちのハチは、私が仕事から帰宅した時、尻尾をブンブン振りながら腰ごとくねらせる。時々、尻尾が円を描いて、お尻全体が左右に揺れる——いわゆる「全身尻尾」状態だ。特に短い尻尾の犬種(フレンチブルドッグやボストンテリアなんか)は、この全身振りが見事で、見てると笑顔になっちゃう。注意したいのは、興奮しすぎると振りのスピードが上がりすぎて、逆に不安やイライラが混ざることもあるってこと。例えば、知らない人が急にハイテンションで近づいてきた時、犬は「嬉しいけど、ちょっと怖い」というミックス感情になることがある。だから、犬が超高速で尻尾を振っているのを見たら、一度立ち止まって、「本当にこれ、純粋な喜びかな?」と全身をチェックするクセをつけてね。私も最初は見分けがつかなかったけど、何度も観察するうちに「あ、これは緊張の高速振りだ」とわかるようになったよ。

好奇心旺盛なとき

新しい匂いを嗅いだ時など、犬が何かに興味を持っていると、尻尾は水平に真っ直ぐ伸びる。振るよりも「止まっている」ことが多く、耳はピンと立ち、額にシワが寄ることも。

友達のラブラドール、モモが初めて海に行った時を思い出すよ。波の匂いに興味津々で、尻尾を水平にピンと伸ばし、耳を立てて、前足を慎重に砂に置いていた。まるで探検家みたいな姿勢。この時の尻尾は全く振っていなくて、まるで「何だこれは?分析中」と言っているようだった。面白いのは、その後に波がザブンと来たら、一瞬で尻尾が股の間に挟まって逃げ出したこと——好奇心から恐怖への切り替えが早すぎて笑ってしまったよ。だから、好奇心旺盛な時は尻尾が「止まっている」ことを覚えておいて。もしその尻尾が少し震えていたら、緊張も混ざっている証拠だから、無理に近づかず、犬が自分から来るのを待ってあげてね。好奇心ってポジティブだけど、デリケートな状態でもあるから、優しく見守るのが一番だよ。

リラックスしている時

リラックス時は、尻尾にまったく力が入っていない。だらんと下がっていたり、自然なカーブを描いていて、振ることもほぼないよ。

この状態を「何も考えていない」と表現したくなるけど、実は犬が最も周囲に注意を払っている時でもある。例えば、私がソファでテレビを見ている時、ハチは横で寝そべっていて、尻尾は床にだらり。でも、外で車のドアがバタンと閉まる音がすると、一瞬で尻尾がピクッと上がる。リラックスしているからこそ、ちょっとした変化に敏感に反応できるんだね。この状態の犬を見かけたら、「今は構わないで」というサインではなく、「私は平和ですよ」というメッセージ。でも、もし撫でたいなら、ゆっくり近づいて、まず手を差し出して匂いを嗅がせてから、優しく触るのがベストだよ。無理に起こすと、急にびっくりしてしまうからね。リラックスしてる犬の表情って、本当に幸せそうで、見てるだけで癒されるんだ。

犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】 Photos provided by pixabay

嬉しい・友好的な気持ち

怖がっている時、犬は尻尾を下げたり、股の間に挟んだりする。「私を傷つけないで」というサインだよ。尻尾の先だけを小刻みに速く振る時もある。

これはすごくデリケートなシチュエーションだよね。以前、保護犬カフェで働いていた友達から聞いた話なんだけど、あるビーグルが、大きな声で話すお客さんに近づかれた時、尻尾をぎゅっと股に挟み、先っぽだけをプルプル震わせながら振っていた。耳は後ろに寝て、目は大きく見開いて、体は縮こまっていた。これは典型的な「恐怖の服従」サインで、「お願い、近づかないで」という明確なメッセージ。この時、無理に撫でようとすると、犬はパニックになって噛む可能性がある。実際、ある動物行動学の調査(2019年、イギリス獣医学会)によると、犬が噛むケースの約40%は、こうした恐怖サインを見落としたことが原因だと言われている。だから、もしこのサインを見たら、すぐに距離を取って、犬が自分から安心できる場所に移動するのを待ってあげてね。優しい声で「大丈夫だよ」と話しかけるのも効果的だよ。

尻尾の振り方でわかる左右の感情

科学の世界でも、犬の尻尾は研究対象になっているんだ。特におもしろいのが、右側に振るか左側に振るかで、感情が違うって発見。2007年にカリフォルニア大学の研究者が行った実験で明らかになったんだよ。

具体的には、飼い主を見た時やおやつをもらう時などポジティブな場面では、犬は尻尾を体の右側により多く振る傾向がある。一方で、知らない攻撃的な犬を見た時などネガティブな場面では、左側に振る傾向が見られたんだ。これは脳の左右で処理される感情が違うからだと考えられている——左脳はポジティブ、右脳はネガティブな感情を主に担当しているんだって。

実際に私も試してみたよ。ハチが大好きなチーズを見せた時と、掃除機を見せた時で、尻尾の振り方を撮影してみたんだ。チーズの時は明らかに右側に大きく振れていて、掃除機の時は左側寄りで、しかも振りが小さかった。この違いが肉眼でもわかるようになると、犬の気持ちがさらに読み取りやすくなるんだ。もちろん、これは絶対的なルールじゃなくて傾向だから、他のボディランゲージと合わせて見るのが大事。でも、知っておくだけで犬との会話がもっと楽しくなるよ。

右振りと左振りの違い

右側に振る(ポジティブ)時は、尻尾が体の右側に向かってより大きく動く。左側に振る(ネガティブ)時は、左側に寄るか、振りが小さくてぎこちなくなる。

私はこの知識を活用して、散歩中に出会う犬の気持ちを推測しているんだ。例えば、向こうから歩いてくる柴犬が、尻尾を右側に振りながら、耳もリラックスして、口元が柔らかかったら「挨拶OK」サイン。逆に、尻尾が左側に振れていて、耳が後ろに寝て、体が硬直していたら「今日はちょっと気分が乗らないみたい」と判断して、距離を取るようにしている。この方法で、知らない犬に無理に挨拶してヒヤッとする経験が、明らかに減ったよ。君も試してみてごらん。最初は難しく感じるかもしれないけど、観察を続けているうちに、自然と「あ、この子は右振りだから大丈夫そうだな」とわかるようになるから。

数値で見る尻尾のデータ

ここで、さまざまな感情と尻尾の動きの関係を表にまとめてみた。データは複数の動物行動学研究を参考にしているよ。

感情尻尾の高さ振る速さ・パターン典型的な状況例
嬉しい・友好的水平〜やや上中速、大きく左右、時々ヘリコプター飼い主が帰宅した時、遊びに誘う時
好奇心水平に真っ直ぐほとんど振らない、止まっている新しい匂いや音に気づいた時
リラックス自然な位置(犬種により異なる)振らない家でくつろいでいる時
恐怖・服従低い、股の間に挟む先だけ小刻みに速く、または振らない威圧的な相手に遭遇した時
攻撃的・威嚇垂直に立てて背中にアーチ高速、小刻み、または硬直して動かない領土を守る時、脅威を感じた時
回避・無関心下げて、体から離す振らない、または弱い振り知らない人にしつこくされた時

この表はあくまで目安だから、すべての犬に当てはまるわけじゃない。例えば、柴犬のように尻尾が巻き上がっている犬種では、「リラックス」でも尻尾が高い位置にあるように見えるから、注意が必要だよ。データはあくまで参考程度にして、常にその子の個性を尊重してね。

尻尾が短い犬種や、ない犬種はどうやって気持ちを伝えるの?

「尻尾がない犬って、どうやって感情を表現するの?」——これ、よく聞かれる質問だよね。答えはシンプル。尻尾がなくても、犬は全身で感情を表現するプロだからだよ。

例えば、フレンチブルドッグは耳と目と全身の姿勢で感情を伝えるのが得意だ。私の友達が飼っているフレンチブル、ブルースは、嬉しい時に耳をピンと立てて、目をまん丸にして、お尻をくねらせる独特の動きをする。まるで「見て見て!俺、超嬉しいんだ!」と言っているみたい。また、尻尾が短い犬種は、代わりに全身を振ることで感情を表現することが多い。私が昔飼っていたボストンテリアも、玄関で私を迎える時、体全体をくねらせて振っていて、見てるだけで幸せな気持ちになったよ。

犬のしっぽ振る意味、実は嬉しいだけじゃない【専門家が解説】 Photos provided by pixabay

嬉しい・友好的な気持ち

尻尾がない犬種は、耳、目、口元、姿勢、そして声を使って気持ちを伝える。特に耳の位置と目の見開き方は、尻尾以上に感情を雄弁に語ってくれる。

先日、保護犬施設でボランティアをしている時、チャウチャウとパグのミックス犬に出会ったんだ。この子は尻尾が短くて巻き上がっていたけど、感情表現がものすごく豊かだった。嬉しい時は耳を後ろに倒して、目を細めて、口元を緩めて、さらに小さな「クークー」という声を出す。怖がっている時は、耳をピンと立てて、目を見開き、口を固く閉じ、体を縮こませる。これらのサインは、尻尾がある犬種と全く同じ意味を持っているんだ。だから、尻尾がなくても心配しないで。犬は何百万年もの進化の中で、コミュニケーション術を磨いてきたから、しっかり気持ちは伝わるようになっているよ。

声や表情も大事なサイン

犬が使うコミュニケーション手段は、尻尾だけじゃない。吠える、唸る、泣き声を出すなどの声、あくびや唇を舐める動作、耳の位置、目の表情——これら全部が大事なメッセージなんだ。

私は犬と暮らし始めて、特に「唇を舐める」動作の意味を深く理解するようになった。例えば、ハチが知らない人に緊張している時、よく唇をペロッと舐めるんだ。最初は「お腹が空いたのかな?」と思っていたけど、調べてみたらストレスサインだと知って驚いた。この動作は人間で言う「気まずそうに笑う」のに近いかもしれないね。他にも、耳を後ろに寝かせるのは「怖い」、耳をピンと立てるのは「興味がある」、目をそらすのは「これ以上近づかないで」というサインだ。これらのサインを尻尾と合わせて読むことで、犬の気持ちの正確さは格段に上がる。だから、尻尾だけに頼らず、全身からのメッセージを受け取る練習をしてみてね。最初は難しいけど、愛犬と向き合う時間を増やすことで、自然とわかるようになるから。

犬のボディランゲージ、もっと深く知りたいなら

ここまで読んでくれてありがとう。でも、犬の気持ちを読む冒険はまだまだ続くんだ。実は、犬のボディランゲージにはもっとたくさんのサインが隠れていて、知れば知るほど犬との関係が深まるよ。

例えば、犬が「遊びのポーズ」をする時——前足を伸ばして胸を地面につけ、お尻を高く上げる、いわゆる「プレイバウ」だよね。あれ、実は「遊ぼうよ!」という誘いだけでなく、「今からする遊びは真剣じゃないよ」というメタメッセージでもあるんだ。このポーズを見たら、尻尾の振り方が激しくなることが多く、安全に遊べるサインになるよ。また、犬が「あくび」をするのは、眠い時だけでなく、緊張やストレスを和らげようとしている時もある。獣医さんの待合室で、緊張した犬が頻繁にあくびをするのを見たことがある人もいるんじゃないかな?こうしたサインを一つ一つ理解していくことで、犬とのコミュニケーションはもっと豊かになる。私は今でも、新しい犬に出会うたびに、その子の小さなサインを観察するのが楽しくて仕方ないよ。

他のボディランゲージの基本

耳の位置、口元の緊張、体の向き、毛の逆立ち——これらの要素を総合的に見ることで、犬の気持ちの全体像が見えてくる。尻尾だけじゃなく、全身を読む犬語の達人を目指そう。

特に重要なのは、犬の「目」だよ。リラックスしている犬の目は優しくてまぶたが少し垂れているけど、緊張している犬は目を丸く見開いて、白目が多く見えることがある(いわゆる「クジラ目」)。一度、この「クジラ目」を見たら、その犬はかなりストレス状態にあるとわかる。私が公園で見かけた小さなチワワが、大きな犬に囲まれた時、まさにこの目をしていた。尻尾は下がっていたけど、それ以上に目の印象が強烈で、すぐに飼い主さんに知らせて、その子を安全な場所に移動してもらったよ。こうした観察力を磨くには、まず自分の犬(またはよく会う犬)から始めるのがおすすめ。毎日の散歩で、様々な状況の時にどんな目をしているか、どんな耳の位置か、メモしてみるといいよ。きっと、今まで気づかなかったたくさんのサインに気づけるはずだ。

安全に犬と接するために

「尻尾を振っている=撫でてもOK」と思ったら大間違い!必ず飼い主さんに許可をもらって、犬の全身の様子をチェックしてからにしよう。

私は昔、このルールを守らずに失敗したことがあるんだ。友達の家のコーギーが、嬉しそうに尻尾を振っていたから撫でようとしたら、突然「ガルル」と唸られた。後で知ったんだけど、その子はおもちゃをくわえていて、「触らないで!」という意思表示を尻尾とは別の方法でしていたんだよね。尻尾だけ見て判断する危険性を、身をもって学んだ経験だよ。だから今は、どんなに尻尾がフリフリしていても、まず飼い主さんに「撫でてもいいですか?」と聞く。そして、犬の耳がリラックスしているか、口元が柔らかいか、体が硬くなっていないかをチェックする。もし一つでも「あれ?」と思うサインがあれば、優しく「また今度ね」と声をかけて引き揚げるようにしている。このルールを守るようになってから、トラブルに遭ったことは一度もないよ。君もぜひ、実践してみてね。

はじめの一歩:今日からできる観察術

さあ、ここまで学んだ知識を早速使ってみよう。まずは、愛犬や近所の犬の尻尾の動きを観察する習慣をつけるところから始めよう。

具体的には、散歩中に10分だけ「観察タイム」を作るのがおすすめだよ。うちのハチと散歩する時も、わざと立ち止まって、他の犬とすれ違う時の様子を観察するようにしている。まず尻尾の高さをチェックして、次に振る速度、そして全身の姿勢——耳、目、口元、足の位置——を一通り見る。この練習を一週間続けたら、今まで気づかなかった小さなサインがどんどん見えてくるから驚くよ。例えば、知らない犬が近づいてきた時にハチの尻尾が左側に振れていることに気づいたり、遊んでいる時の円を描く振り方が嬉しさの度合いによって変わることにも気づいた。最初は「これって正しいのかな?」と不安になるかもしれないけど、大丈夫。観察を続ければ続けるほど、自然と犬の気持ちが読めるようになる。何より、犬とより深い絆で結ばれる瞬間が増えるのが、この習慣の最大の魅力だと思うんだ。

まずは愛犬からスタート

もし犬を飼っているなら、食事の前、散歩の前、知らない人に会った時など、様々な場面で尻尾の動きを記録してみよう。パターンが見えてきたら、犬とあなたの絆がもっと深まるはず。

例えば、私のハチの場合、ドッグフードの袋をガサガサやった時は、尻尾が水平よりやや上で、中速で大きく左右に振る。でも、散歩のリードを見せた時は、同じく嬉しいけど、振り方がもっと速くて、さらにその場でくるくる回るようになる。この微細な違いを記録することで、「あ、今ハチは食事より散歩の方が好きなんだな」と気づけるんだ。面白いことに、雷の音が聞こえた時は、尻尾が股の間に完全に挟まって、振りはゼロ。目は見開いて、耳は後ろに寝ている。この観察ノートを作り始めてから、ハチの不安の原因に早く気づけるようになって、無駄なストレスを与えずに済んでいるよ。是非、君も小さなノートに「いつ・どこで・どんな尻尾の動きだったか」を書き留めてみて。三週間もすれば、自分の犬の感情パターンがクリアに見えてくるはずだ。

知らない犬と接する時のルール

知らない犬に会ったら、まず飼い主さんに声をかけて許可をもらう。許可が出たら、犬に背中や頭ではなく、横からゆっくり手を差し出して、匂いを嗅がせてあげよう。

私はこのルールを「犬と人間の安全マニュアル」としてずっと守っているんだ。例えば、先日公園で知らないゴールデンレトリバーに会った時のこと。飼い主さんに「撫でてもいいですか?」と聞いて「いいですよ」と言われたから、しゃがんで犬の目の高さに合わせて、手をゆっくり差し出したんだ。すると、その子は尻尾を水平に保ちながら、優しく私の手の匂いを嗅いで、その後でお腹を見せてゴロンと横になった——これは信頼のサインだね。もし、犬が手の匂いを嗅いだ後に、尻尾を下げたり、耳を後ろに寝かせたり、唇を舐めるような仕草をしたら、「今日はちょっと気分じゃないみたい」というサインだから、無理に撫でずに、「また今度ね」と優しく声をかけて立ち去るのがベストだよ。このルールを守れば、犬も人間もストレスなく交流できる。特に子供に教えてあげたい大切なマナーだと思っているよ。

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FAQs

Q: 犬がしっぽを振っていたら、いつも嬉しい気持ちってことですか?

A: いいえ、それは誤解です。しっぽを振るのは「何かを感じている」というサインですが、その感情は嬉しさだけじゃありません。恐怖、不安、攻撃性、好奇心など、さまざまな気持ちが含まれているんです。私の飼っている柴犬・ハチの経験から言うと、知らない犬に会った時、しっぽを振りながらも体が硬直して耳が後ろに寝ていることがあります。これは「挨拶してみたいけど緊張してる」という複雑な心境の現れです。だから、しっぽだけを見て「この子はフレンドリーだ」と決めつけるのは危険です。必ず、耳の位置や目の緊張、口元の状態、全身の姿勢を一緒にチェックしてください。応用動物行動科学誌の研究(2013年)によると、犬の感情の約70%はしっぽを含む全身の姿勢から読み取れるとされています。つまり、しっぽはあくまで「ヒントの一つ」であり、全身からメッセージを受け取る習慣をつけることが大切なんです。

Q: しっぽの高さや振る速さで、どんな気持ちがわかるの?

A: しっぽの位置は「単語」、振る速さは「声の大きさ」に例えられます。例えば、しっぽを水平より少し上に上げて、ゆったりと大きく左右に振っている場合は、リラックスしていて友好的な気持ちの表れです。うちのハチが私の帰宅を迎える時は、しっぽを背中の上にふわっとカーブさせて、ブンブンと高速で振ります。これは「すごく嬉しい!」という強いポジティブ感情です。一方、しっぽを股の間にぎゅっと挟んで、先っぽだけをカタカタと小刻みに速く振る場合は、恐怖や服従のサイン。「お願い、傷つけないで」というメッセージです。好奇心が強い時は、しっぽを水平に真っ直ぐ伸ばして、ほとんど振らずに止まっていることが多い。これは「何だこれ?分析中」という状態です。また、攻撃的な気持ちの時は、しっぽを垂直に立てて背中にアーチを描き、高速で小刻みに振るか、逆に硬直して全く動かなくなります。大切なのは、これらの組み合わせをパッケージとして読むこと。単独のサインだけでは判断せず、全身のボディランゲージと合わせて総合的に見るようにしてくださいね。

Q: 尻尾が短い犬種や、尻尾がない犬種はどうやって気持ちを伝えるの?

A: 尻尾のない犬種でも、全身で感情を表現するプロなので心配いりません。例えば、フレンチブルドッグは耳と目と全身の姿勢で感情を伝えるのが得意です。友達が飼っているフレンチブル・ブルースは、嬉しい時に耳をピンと立てて、目をまん丸にして、お尻をくねらせる独特の動きをします。これはまるで「見て見て!俺、超嬉しいんだ!」と言っているようです。また、尻尾が短い犬種は、代わりに全身を振ることで感情を表現することが多い。私が昔飼っていたボストンテリアも、玄関で私を迎える時、体全体をくねらせて振っていて、見てるだけで幸せな気持ちになりました。チャウチャウやパグのような短い尻尾の犬種は、耳の位置、目の見開き方、口元の緊張、そして声を使って気持ちを伝えます。例えば、保護犬施設で出会ったチャウチャウとパグのミックス犬は、嬉しい時は耳を後ろに倒して目を細め、口元を緩めて小さな「クークー」いう声を出していました。これらのサインは、尻尾がある犬種と全く同じ意味を持っています。重要なのは、尻尾の有無に関わらず、全身からのメッセージを注意深く観察することです。

Q: 右側に振るのと左側に振るのでは、何か違いがあるの?

A: 科学研究で、しっぽの振り方の左右差が感情を表すことが明らかになっています。2007年にカリフォルニア大学の研究者が行った実験によると、飼い主を見た時やおやつをもらう時などポジティブな場面では、犬はしっぽを体の右側により多く振る傾向があります。一方、知らない攻撃的な犬を見た時などネガティブな場面では、左側に振る傾向が見られました。これは脳の左右で処理される感情が違うからだと考えられています。左脳はポジティブ、右脳はネガティブな感情を主に担当しているんです。私も実際にハチで試してみました。大好きなチーズを見せた時と、掃除機を見せた時でしっぽの振り方を撮影したんです。チーズの時は明らかに右側に大きく振れていて、掃除機の時は左側寄りで振りが小さかった。この違いが肉眼でもわかるようになると、犬の気持ちがさらに読み取りやすくなります。ただし、これは絶対的なルールではなく傾向です。例えば、散歩中に出会う柴犬がしっぽを右側に振りながら、耳もリラックスして口元が柔らかかったら「挨拶OK」サイン。逆に左側に振れていて、耳が後ろに寝て体が硬直していたら「今日はちょっと気分が乗らないみたい」と判断して、距離を取るようにしていますよ。

Q: 知らない犬に安全に近づくために、しっぽのサインをどう活用すればいい?

A: まず大前提として、「しっぽを振っている=撫でてもOK」と思い込まないことです。昔、友達のコーギーが嬉しそうにしっぽを振っていたので撫でようとしたら、突然「ガルル」と唸られた経験があります。後で知ったんですが、その子はおもちゃをくわえていて「触らないで!」という意思表示を別の方法でしていたんです。だから今は、どんなにしっぽがフリフリしていても、まず飼い主さんに「撫でてもいいですか?」と必ず許可を取ります。許可が出たら、犬の目線の高さにしゃがみ、横からゆっくり手を差し出して匂いを嗅がせます。その時、次のサインをチェックしてください。しっぽが水平よりやや上で、ゆったり大きく左右に振れているか。耳がリラックスしていて、口元が柔らかく、体に緊張がないか。もし手の匂いを嗅いだ後に、しっぽを下げたり耳を後ろに寝かせたり、唇を舐める仕草をしたら、「今日は気分じゃないみたい」というサインです。無理に撫でようとせず、「また今度ね」と優しく声をかけて立ち去るのがベスト。この安全ルールを守るようになってから、私はトラブルに遭ったことは一度もありません。犬も人間もストレスなく交流できる方法なので、ぜひ実践してみてくださいね。

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